洞爺湖サミットでも回復せぬ支持率に加え、原油価格高騰の影響による漁師のストライキ、そして、解散を見据えた内閣改造と臨時国会開催時期をめぐる板ばさみと、悩むことには悩まない夏を過ごしていると思われる福田総理ですが、若干ではあるものの、天の恵みはあったみたいです。
WTO交渉決裂、農業分野で米と中印対立解けず : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) から2008年7月30日21時43分に引用世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)を巡る非公式閣僚会合は29日、日米欧など7か国・地域による少数国会合で、米国と、インド、中国が農業問題で合意に達することができず、交渉は決裂した。
年内合意を目指して大詰めを迎えていたドーハ・ラウンドは、来年1月に米国の政権交代などを控え、長期凍結は避けられない情勢だ。
建前として言えば、WTOの交渉が決裂は非常に残念なことでしょうが、既に難題が飽和状態の福田総理の本音は、間違いなく「安堵」だと思います。仮に合意して「農業重要品目6%」になったならば、その調整と影響にまた悩まなくてはならなかったはずですからね。ですから、米と中・印の対立による決裂となった今回の結末は、福田総理にとっては理想的な結末だったと思います。交渉決裂の責任も負いませんし、自身が総理在任の間に決断を迫られることはなくなったわけですからね。
官僚と政治家の「先送り」と「責任回避」の術に批判が集まる今日この頃ですが、たまには役立つこともあるということでしょう。今回に限っては、当面の先送りと責任回避が次善の策であったことは認めざるをえませんからね。とは言うものの、官僚と政治家の先送りと責任回避が、数々の不祥事生み出した事実を考えると、撲滅すべき事項であることに変わりないでしょう。
今回は天の恵みで難題を回避できましたが、福田総理の「たくさんの宿題に悩む夏」は、まだまだ続く気配です。「難題は先送りの得意な人ほどよく集まる」と言いますからね。言わないか・・・
この記事の関連リンク
・WTO:ドーハ・ラウンド 農業重要品目「最大6%」案、主要国受け入れへ − 毎日jp(毎日新聞)
・asahi.com(朝日新聞社):WTO、交渉再開メド立たず 「決裂」正式発表
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