産地偽装と食べ残しの再利用という単独でも即ドボンになりかねない不正が発覚した船場吉兆ですが、残念ながらというか、予想通り、老舗の暖簾を守ることはできなかったようです。
asahi.com:船場吉兆が廃業 「のれんで営業、社会的に許されない」 - 社会 から2008年5月28日20時54分に引用産地偽装などが相次いで発覚し、経営再建中だった高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)は28日、経営再建を断念し、廃業することを明らかにした。湯木佐知子社長が同日午後、大阪市内で会見して発表した。大阪府警の強制捜査を受けて一時休止していた本店と博多店(福岡市)の料亭の営業を今年1月から順次再開していたが、客の食べ残した料理を使い回していたことが今月初めに発覚し、客離れがさらに進んでいた。
自業自得ではありますが、会見を見ていると気の毒な気持ちになったことも事実です。胡坐をかいていただけでなく、歪んだ気持ちではあったものの、彼らなりに「吉兆」の暖簾に対する思いがあったことに違いはないでしょうからね。しかしながら、船場吉兆の愚行によって他の「吉兆」も窮地に陥っていることと、料亭に対するイメージを著しく失墜させたことを考えると、彼らの罪深さは、汚した暖簾を畳まなければならないことだけでは償いきれないと思います。
船場吉兆の食べ残し料理の再利用に対する罪の重さは重大ですが、それを誘発させた「お客様」の責任についても考えなければならないでしょう。食べるに値しない料理だったならば別ですが、料理人が丹精込めて作った料理に手を付けないというのもかなり問題でしょう。料亭の意味がなくなるかもしれませんが、「見るだけ」ならば、イミテーションにした方が十二分にエコロジーなはずですからね。その点を考えると、船場吉兆のお得意さんも船場吉兆と同じ程度の価値しかないと言えるかもしれません。
利益重視の現代社会では、「守るべきもの」を守ることが非常に難しいことも事実ですが、「守るべきもの」は守る努力は最大限すべきでしょう。屈したところで、いずれ結末は今回みたいになるのでしょうからね。それを考えると、今回のことが他人事とは考えられないことも事実だと思います。今の世の中、このような誘惑には多々出会いますからね。
この記事の関連リンク
・女将「営業許されない」、船場吉兆「のれん」17年で幕 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・【船場吉兆会見詳報】(上)断腸の思いで廃業を…湯木社長、むせび泣き(1時〜1時25分) (1/3ページ) - MSN産経ニュース
・吉兆 - Wikipedia
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船場吉兆
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