沿岸部での大地震が怖いのは、地震に加えて津波が襲ってくることですが、津波とは縁のない内陸部での大地震も地震だけでは済まされません。12日の昼に中国四川省で発生した大地震は、それを2日経った現在でもまざまざと見せ付けています。
asahi.com:四川省の死者1万4千人に 2万5千人が生き埋め - 国際 から2008年5月14日22時8分に引用中国四川省で12日に起きた大地震で、道路が寸断されて孤立していた震源地のアバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶんせん)=ブンはさんずいに文=県に13日夜、中国軍などの部隊が到着、14日朝までに500人の死亡を確認した。ほぼすべての家屋が倒壊、地元当局者の話では、南部の映秀地区だけで死者が7700人に達する可能性があるという。生存率が下がる「発生後72時間」が迫り、犠牲者の増加が心配されている。
内陸部での大地震の怖さは、交通の便が悪い所だと道路が寸断され、被災地が長時間孤立しやすいことです。沿岸部だと船で被災地に近付けますが、最大の物資の運搬手段が車や鉄道である内陸部では、アクセスが寸断された時点で物資の運搬手段をほぼ失いますからね。残念ながら、ヘリや航空機で対応できるのは、日本でもせいぜい集落レベルなのです。
海外からの人的援助を受け入れない中国当局の姿勢を非難する声もありますが、自らのメンツを最優先にしていることは間違いないものの、救援部隊が地震後2日にしてようやく震源地の街に到着できたという情勢を考えると、受け入れたくても受け入れられないという面もあるでしょう。物資の輸送手段が細い状態では、自国の救助部隊を投入することもままなりませんからね。(彼らも物資を消費するのです)
今回の大地震で明らかになった中国の現状は、孤立しやすい辺境の地にもたくさんの人が住んでいるということでしょう。さらに悪いことに、そこにある多くの建物や住居が耐震とは全く縁のないものだったことです。そのことが、尋常ならぬ死傷者の数をもたらした言わざるをえないでしょう。まあ、政府や役所の偉いさんがいる建物に関しては、しっかり耐震性を考慮していたという話も聞かれますが、彼らの命も別の意味で「赤信号」が点滅したと言って良いでしょう。「死刑大国」の中国では、汚職でも充分死刑になりますからね。
世界最強の「軍隊アリ」と揶揄されるくらいに人海戦術を得意とする中国軍を被災地を目前に立ち往生させるくらいですから、自然の力というのは恐ろしいものです。最後になりましたが、救助を待っている多くの方が1人でも多く助かることを祈らずにはいられません。
この記事の関連リンク
・asahi.com: 震源地のブン川県はなぜ「陸の孤島」に? - 人民日報 - 国際
・遅れる救援 支援届かず 四川大地震 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
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「生存限界の72時間」が過ぎてからの被災地での活動となりますが、できる限りの命を助けられることを祈らずにはいられません。