最高裁が高裁に控訴審のやり直しを命じた時点で、被告人の死刑が事実上決まった光市母子殺害事件の裁判ですが、新たに選出された弁護団の「新戦術」によって裁判の行方が注目されたものの、判決に「まさか」はありませんでした。
asahi.com:光母子殺害、元少年に死刑判決 広島高裁差し戻し控訴審 - 社会 から2008年4月22日21時51分に引用(※1)山口県光市の母子殺害事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、窃盗の罪に問われた元少年(27)に対する差し戻し控訴審で、広島高裁は22日、無期懲役とした一審・山口地裁判決を破棄し、死刑の判決を言い渡した。楢崎康英裁判長は「強姦と殺人の強固な意思のもとに何ら落ち度のない母子の生命と尊厳を踏みにじった犯行は、冷酷残虐で非人間的と言うほかない」と述べた。さらに「虚偽の弁解を展開して罪と向き合うことを放棄し、遺族を愚弄(ぐろう)する態度は反省とはほど遠く、死刑を回避するに足る特段の事情は認められない」と判断。一審の事実認定に誤りはないが、量刑は軽すぎると判断した。元少年側は上告した。
個人的には極めて妥当な判決だと思いますが、ご遺族の本村氏の遺族としては当然、応報感情を満たされたわけですから、報われる思いはありますが、社会にとってみれば、私の妻と娘、そして被告人の3人の命が奪われる結果となったわけです。これは社会にとって不利益なことです。
(※2)という言葉の重さを改めて考えると、第三者の私たちがそれ以上のことは言う資格はないと思います。いくら残虐な犯罪とはいえ、犯行当時18歳になったばかりの被告人が死刑を処せられる犯罪を犯したことに対しての社会の責任は重いはずですからね。
判決に対してはこれくらいしか言うべきではないと思いましたが、差し戻し審の弁護団の法廷戦術に対しては非常に怒りを覚えます。このような判決が言い渡されたからこそ言える面もありますが、よくもまあ好き勝手やってくれたものだと思います。「死刑反対」の理念を抱いて裁判に臨むことに対しては何の不満もありませんが、自分達の理念の為に弁護を買って出るのは本末転倒でしょう。あれでは被告人が弁護団の「おもちゃ」にされているようで気の毒にさえなりましたからね。
弁護士は被告の利益のために働く存在なので、いくら世間から非難されようとも被告に利益をもたらすのであれば「プロの仕事」と賞賛されるべきかもしれませんが(心情的には断じて許せないものの・・・)、判決で死刑を免れることを意図して虚偽の弁解を弄(ろう)しているというほかない
(※1)とにべもなく否定されるような弁護では「『死刑反対』の看板を掲げた死神の代理人」と揶揄されても反論できないでしょう。
2回目の上告をすることは当然の権利なので、それについては何も言いませんが、できることならばあの弁護団だけは勘弁してほしいものです。裁判は弁護士の理念を主張する場所では断じてありませんからね。
この記事の関連リンク
・光母子殺害:【本村洋さん会見詳細】<1>「裁判所の見解は極めて真っ当」 - 毎日jp(毎日新聞)(※2)
・【死刑判決で弁護団(1)】「裁判所は被告人の心を完全に見誤った」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
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光市母子殺害事件
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