トップである以上、自らの発言に対する結果責任は、何らかの形で負わなければならないのは言うまでもありません。「最低でも県外」と主張し続けた普天間基地移設問題が実現できなかった鳩山首相の責任の取り方は「辞任」でした。
鳩山首相退陣、小沢幹事長も辞任 普天間、政治資金で引責 - 47NEWS(よんななニュース)から2010年6月2日21時17分に引用鳩山由紀夫首相(63)は2日、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる社民党の連立政権離脱や「政治とカネ」問題の責任を取り、退陣する意向を表明した。民主党の緊急両院議員総会で「この職を引かせていただく」と述べた。首相は小沢一郎幹事長(68)に辞任を求め、小沢氏が了承したことも明らかにした。
忘れていました。総理大臣就任後、煮え切らない発言が続いた鳩山首相ですが、この人は「(自らが)辞める決断」だけは非常に早い人だったんですよね(以前、民主党の代表を辞めたときは、周りが唖然とするくらい早かったそうです・・・)。昨晩は「続投」かと言われていましたが、実際のところは小沢氏を道連れにするかが争点だったのでしょう。
今回の鳩山首相の辞任劇、自らの発言に対する責任の取り方としては、一応スジは通っていますが、誰がどう見ても理由が「普天間基地移設問題」だということを考えると、「正しい辞め方」とは言えないと思います。発言の責任というリスクを負ってまで、誰が見ても不公平以上とわかる沖縄の日米安保の過度の負担を解消しようとする人が今後、出て来なくなる懸念がありますからね。それを防ぐためにも、鳩山首相と民主党は「選挙で負けた責任」という形で辞めるべきだったと思います。
一応、有言実行なのと、小沢幹事長を道連れにしたことで、民主党への逆風が弱まるでしょうが、それが順風に変わるかどうかは、現時点ではわからないのが現実でしょう。とは言うものの、大きな攻め手を2つ一瞬に失ってしまった自民党の衝撃の大きさを考えると、それだけでもプラスなのかもしれませんがね。一応、解散総選挙を求めている自民党ですが、今の彼らに直ちに総選挙を戦える体制が整っていない(小選挙区の候補者が決まっていない選挙区がかなり多いし、ダブル選挙を戦うためのカネもない・・・)のが現実ですから・・・。
この記事の関連リンク
・今日まで頑張ってきたつもり…鳩山発言全文1 : 鳩山退陣 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・asahi.com(朝日新聞社):民主新代表、菅氏が軸 小沢氏の動向焦点 首相辞任 - 政治
当ブログの関連記事
・ま、当然でしょう(社民党、連立離脱を決定)
・最後は少数派哀歌・・・(普天間基地県内移設拒否の福島消費者相罷免)
・NIMBYのツケ(普天間基地県内移設反対集会に9万人)
・それでも辺野古しか・・・(名護市長選挙、基地反対派の稲嶺氏が当選)
・「パンドラの箱」は開けられた(普天間基地移設問題、無期限先送り)
「選挙後が読めなくなった・・・」と思う方は、クリック!! クリック!!
楽天ブックス、売れ筋ランキングは1時間ごとに更新中!
アイルのホスティングサービス 月額1,995円~(税込)
【TSUTAYA online 通販】TSUTAYA店舗で受取りOK!
重くてかさばる日用品を全国最短翌日配達【イオンショップ】
旬の味覚を楽しみたいならホットペッパーでお店検索&クーポンもGET!!
日本最大級の保険比較サイト-保険市場
≪06/02のツイートまとめ | HOME | 06/01のツイートまとめ≫
> 昨日辞任を表明した鳩山総理、決定打はやはり普天間迷走及び社民党連立離脱ということですが「最低でも県外」と言いながら結局辺野古案を取ったことで沖縄の怒りばかり買ったことに対する責任をとっての辞任でしょうか? それだけではないと思うんですけどねェ・・・?
私個人の意見は、普天間基地移設問題が事実上の辞任の理由にならないためにも、往生際が悪いと揶揄されようが、参議院選の惨敗で辞めてほしかったと思います。
> 「政治とカネ」の問題もそうだし、結局は鳩山総理自身の“ブレ”た態度が一連の問題をうやむやにしたのではないでしょうか?“ブレ”た姿勢で世論から反発食らいながらも強気、これでは麻生前総理やブッシュ前大統領と何ら変わらない! 期待してた分こんな結果じゃ世論からの大きい失望と「どっちらけ」だけが残ります。
麻生前総理を散々コケにしてきた私ではありますが、鳩山首相も短期間で辞任したということを考えると、今の日本の闇の深さは、私たちが思っている以上のものなのでしょう。どちらもやりたいことができなかったという点は同じですからね。
>日本ほどコロコロ首相が変わる国もないですね
イタリアもお仲間なのですが、悪徳首相ベルルスコーニは結構、持っていますからね。
>まさに「天国と地獄」「竜頭蛇尾」と言う言葉が当てはまるのではないでしょうか?
それだけは反論できません・・・・