先日の理事選挙での一連の動きで、世間との著しい乖離を白日の元に晒し、社会からの激しい批判を受けた日本相撲協会ですが、その象徴とも言える存在が横綱朝青龍であることは、誰も否定できないでしょう。そんな朝青龍の土俵生命を断たれる原因も、協会への批判と同様、世間では当たり前の常識でした。
asahi.com(朝日新聞社):朝青龍、引退を表明 高砂親方が協会に引退届提出 - スポーツから2010年2月4日21時59分に引用大相撲の横綱朝青龍関(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル・ウランバートル市出身、高砂部屋=が泥酔して知人男性に暴行したとされる問題で、朝青龍関は4日、日本相撲協会の理事会から事情聴取を受けた後、「引退しました。お世話になりました」と話し、引退を表明した。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は協会に引退届を提出した。横綱が不祥事をきっかけに現役を退くのは、1949年に休場中に野球観戦をした前田山や、87年12月に失跡騒ぎを起こした双羽黒の例がある。
私は「横綱の最大の義務は、優勝すること」という意見なので、朝青龍のこれまでの行動に対しては、割と寛容に見ていたのですが、今回ばかりは、引退以外の選択肢はないと思います。いや、これでも恩情に溢れた判断かもしれません。朝青龍の今回の不祥事は、「格闘家は、一般人に手を出してはならない」という、世間一般の初歩中の初歩の常識を犯してしまったわけですからね。朝青龍の自滅の最大の原因は、「角界の常識、世間の非常識」ということを、最後の最後まで理解できなかったことに尽きると思います。
朝青龍も30前の大人である以上、本人の責任が大だと思いますが、このような「強いこと」にしか価値を見出せない「欠陥横綱」を育ててしまった師匠の高砂親方はもちろんのこと、それを長年、批判以外の何の対応もせず放置し続けてきた日本相撲協会と横綱審議委員会も猛省すべきでしょう。彼らには、このような最悪の事態を避けるためのチャンスが、何度もあったはずですからね。選ぶだけ、批判するだけで済むのならば、一般人の私にでもできるのです。
「非行横綱」朝青龍の引退で、溜飲を下げた人が多いと思いますが、それが他人事ではないことを認識すべきでしょう。今の世の中、朝青龍ほど結果を出せる人間は稀ですが、結果以外のものを軽視する人間が多いことも、また事実ですからね。朝青龍の問題は、日本の教育力の問題でもあるはずです。朝青龍の問題を、角界の問題と片付けず、「他山の石」として学びたいものですね。
この記事の関連リンク
・横審の「朝青龍関引退勧告書」全文 : 大相撲 : スポーツ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
・“天敵”内館さんがコメント発表「ベストの選択」(相撲) ? スポニチ Sponichi Annex ニュース
・横綱白鵬が緊急会見、朝青龍の引退に涙… - スポーツ - SANSPO.COM
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> 「スーパースターであるが問題児」と言えます。
こういう人間を奔放さを見逃しならも、しっかり飼い慣らすのが、組織の腕の見せ所だと思うのですが、世間知らずのオールスターの協会ではムリな話だったのかもしれませんね。