中国の民族問題で最も有名なのはチベットですが、日本ではマイナーなものの、ウイグルの問題も非常に深刻です。5日に始まった新疆ウイグル自治区の騒乱は、7日になった現在も緊迫した状態が続いています。
CNN.co.jp:新疆の騒乱、死者150人突破 現地で緊張続く から2009年7月7日22時6分に引用中国国営の新華社通信は7日、公安当局の発表として、中国新疆ウイグル自治区で5日発生した騒乱の死者が156人に増加したと発表した。負傷者は800人以上にのぼっている。騒乱は沈静化したが、区都ウルムチ市内には外出禁止令が発令されており、緊迫した情勢が続いている。
中国政府は7日、人民解放軍と武装警官隊によって騒乱を鎮圧し、7日午前までに関与者1434人を拘束したことを明らかにした。また新華社によると、イリカザフ自治州やアクス市で、警察が騒乱を起こすとみられる群衆を取り締まり、近隣のカシュガルでもモスクに集結しようとしていた200人余りが警察に解散を命じられた。情勢不安は同自治区内に拡大する恐れがある。
中国政府の情報統制を突破した情報によると、ウイグル族だけでなく漢族にも暴動が拡大しているようなので、もはや、どちらが戦端を切ったなんてことは論外になったと言わざるをえないでしょう。ウイグル側だけ弾圧しても、増長した漢族を止めない限り、騒乱そのものが終わりませんからね。当局側にとって不本意であったとしても、彼らが求める秩序を回復させるためには、片方だけという訳には行かないのです。ヘタしたら、漢族の増長を抑えるほうが大変かもしれません。彼らは当局は自分たちの味方だと強く信じているはずですからね。
今回の民族騒乱の対応にあたって、中国政府がこれまでと違うところは、従来の「徹底した封じ込め」と違って、当局が(自分たちに都合の良い)情報を積極的に出していることでしょう。昨年のチベット騒乱の際に用いた「情報の封じ込め」が、それを突破された情報によって、かえって逆効果だったことを学習したのかもしれません。とは言っても、統制したところで、現地から漏れ出す情報を防ぐことはできないことは変わりないので、結果は同じことなのですけどね。まあ、それがわかっていてもせざるをえないのが、中華人民共和国の悲しい宿命なのでしょう。
チベットは非常に高貴かつ理性的なので、騒乱が拡大することはありませんが、ウイグルはイスラム教なので、騒乱が止まらなくなることが懸念されます。そうなると悲劇的な立場に立たされるのは、現地の弱い一般市民ですからね。現地の状況が少しでも良くなることを、今は祈っています。
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・【ウイグル暴動】漢族がウイグル族の商店を襲撃 混乱が拡大 - MSN産経ニュース
・ウイグル暴動の非公式情報、検閲ぬけてネット上に氾濫 中国 写真6枚 国際ニュース : AFPBB News
・asahi.com(朝日新聞社):亡命ウイグル人組織の主席、騒乱関与を否定 - 国際
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