2次補正予算が衆議院を通過しました。生活給付金を支持率低迷脱却の「切り札」としていることに対して、狂気の沙汰と言うのは言い過ぎかもしれませんが、後戻りのできない道に突入したことだけは間違いないでしょう。
asahi.com(朝日新聞社):定額給付金、交付確定へ 2次補正案、衆院を通過 - 政治 から2009年1月13日22時28分に引用2兆円の定額給付金を盛り込んだ08年度第2次補正予算案と関連法案が13日夜、自民、公明両党などの賛成多数で衆院を通過した。この日、自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相と松浪健太内閣府政務官は、民主、社民両党議員らとともに本会議採決を棄権した。与党執行部は「造反」を最小限に抑えたが、野党の反対を押し切って採決を強行したことで、当面、国会は空転することになる。
参院で採決されなくても、2次補正は30日後に自然成立し、関連法案は60日後に衆院で3分の2以上の賛成により再可決できる。与党から16人が反対に回れば、再可決できなくなるが、与党執行部は渡辺氏への同調が1人にとどまったことから、予定通り、3月中旬にも衆院再議決し、成立させる方針。
これで2次補正予算が参議院に送られることとなるので、あくまで2次補正予算という「限定条件」ではあるものの、ようやくボールが民主党に回ったと言えるでしょう。いくら世論の後押しがあると言っても、与党が3分の2を握る衆議院では、結局のところ打つ手がないというのが現実ですからね。
民主党がボールを持つ権利のある60日間でとる戦略は、「自分達に有利な状況で衆議院に送り返すこと」の1点に尽きるでしょう。小沢党首は寝業師なので、色々と自民党の分断工作を仕掛けるはずでしょうが、これができなければ、2次補正成立を阻止できたところで何の意味もないはずです。それは2005年の郵政解散での惨敗で身を持って証明させられていますからね。
2次補正というボールを民主党に渡した連立与党ですが、衆議院で新たに「本予算」というボールが持つことができるので、見た目上は五分五分といえるのですが、持っているボールを放棄するタイミングを見計らうよりも、ボールをフィールドに投入するタイミングを見計らう方がはるかに難しいので、実際のところ、頭を悩ませているのは連立与党の方だと思います。麻生内閣は政権発足以来、物事のタイミングをことごとく裏目にしていますからね。
事実上の前哨戦の段階で、1人の離党と1人の造反を出してしまった麻生内閣、これからの2ヶ月間は、相当厳しい神経戦を強いられることでしょう。民主党も基本的には同じですが、これからは2次補正予算で攻めに回れる分だけ有利なはずです。基本的にはムリな話でしょうが、これまで先送りしてきた分のリーダーシップの発揮を期待したいものです。このまま終わると、ホント「阿呆太郎」でしかありませんからね。
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