総選挙に向けての最後の決戦である第171通常国会が始まりました。本格的な戦いは、代表質問が終わる週末以降になるはずですが、自民党の渡辺善美元行政改革担当相が、事実上の「離党宣言」など戦闘前夜からここ最近ない緊迫した雰囲気が漂っているようです。
国会:与野党対決ムードでスタート 給付金と雇用が争点 - 毎日jp(毎日新聞) から2009年1月5日22時3分に引用今秋までに実施される衆院選をにらみ与野党対決の舞台となる第171通常国会が5日スタートした。6月3日まで150日間の国会は召集初日から与野党対決ムード。野党側が08年度第2次補正予算案からの定額給付金切り離しを正式に与党に申し入れたほか、衆院予算委理事会では、民主党が日本経団連の御手洗冨士夫会長の参考人招致を要求。給付金と雇用問題が争点となることが浮き彫りになった。政府・与党は2次補正と09年度予算案の早期成立を求めており、攻防激化は必至だ。
2次補正では、5日の中川昭一財務・金融担当相の財政演説に対する代表質問が6、7両日に衆参本会議でそれぞれ行われ、8日からの衆院予算委員会で本格的な論戦が始まる。
政局としての最大の注目である総選挙をめぐっての与野党の攻防ですが、麻生総理は「背水の陣」がお好きなようです。真っ先に「話し合い解散」という選択肢を自らの口で封じてしまいましたからね。(※1)最初からそれを考えるのは論外ですが、民主党の戦略プランを絞らせないということを考えると、それまで解散を考えることはない
(※1)ではなく、「あらゆる手段を尽くす」というくらいにしておくべきだったと思います。
今国会で描く麻生総理と連立与党の戦略プランですが、今、考えているのは、定額給付金を含む2次補正予算成立だけと言って良いでしょう。定額給付金の成立なしでは、自公の選挙協力はありえないはずですからね。自民党内でも本音は反対が多い生活給付金にビョーキのレベルに達するくらい固執しているのは、「公明党が強く求めているから!!」、それだけなのです。
それについて考えると、渡辺氏の「離党宣言」は後々、自公政権の致命傷になる可能性は、決して少なくないかもしれません。今は金平糖の核のように非常に小さな存在ですが、対立の嵐で自民党が激しく揺れると、不満分子が金平糖ができるみたいに渡辺氏を核にして集まりかねませんからね。
麻生内閣の超低支持率と連立与党内の数々の対立のおかげで、選挙への有利なポジションを築きつつある民主党ではありますが、彼らとて全面的に喜べないのが現実だと思います。「解散権」というボールを持っているのが麻生総理である以上、追い詰めれば追い詰めるほど、麻生総理の篭城を招いて解散の時期は遠のきますし、かと言って、攻撃の手を緩たり、チョンボをしたりすると、一気に反撃されて2005年の郵政解散のような悲惨な事態を招くこともなきにしもあらずですからね。解散総選挙を全面的に出し過ぎたのは、少しマズかったかもしれませんが、解散総選挙は麻生総理次第と割り切って、有利なポジションの確保を重点に置く方向に持って行った方が、最終的には良い結果をもたらすかもしれません。
2次補正予算関連法案の衆議院再可決が、事実上の最終決戦の場だと思いますので、本当に緊迫するのは、2月末から3月の中ごろくらいにかけてでしょう。100年に1度の大恐慌の始まりといわれる時期に、政局に終始すべきではないという意見は正しいと思いますが、政局も最終的には「選挙」という形で現れてくることを考えると、非常に非効率ではありますが、これもある意味、景気対策のひとつかもしれませんね。
この記事の関連リンク
・09年度予算関連法成立まで解散せず、首相が表明 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) (※1)
・国会、大荒れ幕開け 民主揺さぶり、自民造反警戒 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
・asahi.com(朝日新聞社):渡辺氏、文書で解散要求「受け入れられなければ離党」
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