私も含めて、被害者が年金を担当した元厚生事務次官という「共通項」があったので、「これは年金に不満を持つ者が起こしたテロ事件か?」と誰もが思ったであろう今回の事件、昨日、自ら警視庁に出頭してきた犯人の動機は、今わかっている限りでは、それとはかなりかけ離れたものでした。
元次官宅襲撃:小泉容疑者の自宅などを殺人未遂容疑で捜索 - 毎日jp(毎日新聞) から2008年11月23日22時2分に引用元厚生事務次官宅連続襲撃事件に絡み、警視庁麹町署は23日午前2時45分、「元事務次官を殺した」と東京・霞が関の警視庁本部に刃物を持ち出頭した、さいたま市北区東大成町2、無職、小泉毅(たけし)容疑者(46)を銃刀法違反容疑で逮捕した。元厚生事務次官、吉原健二さん(76)=東京都中野区=あての段ボール箱を持っていたことなどから、警視庁野方署捜査本部は同日午前10時から、吉原さんの妻靖子さん(72)に対する殺人未遂容疑で小泉容疑者の自宅と乗用車を家宅捜索した。
事件の結末について、このようなことを書くのは不謹慎かもしれませんが、まさに「まんまと乗せられた」という感じです。被害に遭われた2人の「共通項」に「年金」があることから、程度に違いはあるものの、勝手に「これは『年金テロ』だ」とみなしたことを否定できませんからね。社会心理学に精通しているわけではないので、間違っているかもしれませんが、これが「思考のバイアス化」というものかも知れません。
今回の事件を改めて考えてみると、犯人が今のところ動機としている「犬を保健所に処分されたこと」というのには、未だに理解に苦しみます。私も犬2匹を飼っている身なので、保健所に対して、あまり良い印象を抱かないのは理解できますが、34年も前のことのようですからね。しかも、保健所の管轄は地方自治体です。「年金のスペシャリスト」という共通項を持つ10年以上前の元厚生次官を調べ上げるというマニアックな調査能力とは乖離しているような気がしますが、強いて言うのであれば、そのような誰もが関心を持たないようなことに固執する「粘着質」なところが、事件と動機の共通項なのかもしれませんね。
私個人としては、バイアス化しないように努力しているつもりだったのですが、このような結果を目の当たりにすると、ただただ反省するばかりです。逆に言うと、このような経験ができたことがブログを作った成果なのかもしれませんけどね。
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