社会に対して、武力による恐怖で自らの意見を主張、または実現しようとするテロ行為は、民主主義社会では断じて認められないものです。今回の元厚生省事務次官宅連続テロ事件も間違いなくテロ事件なのですが、よくよく考えてみると、腑に落ちない点があることも事実です。
asahi.com(朝日新聞社):胸・背中、刺し傷多数 元厚生次官宅連続襲撃 - 社会 から2008年11月19日22時17分に引用元厚生事務次官宅が相次いで襲われて計3人が死傷した事件のうち、東京都中野区上鷺宮2丁目の吉原健二さん(76)宅で何者かに刺され重傷を負った妻靖子さん(72)は、胸の数カ所のほか、背中も1カ所刺されていたことが警視庁の調べでわかった。さいたま市内の自宅で刺殺された山口剛彦さん(66)夫妻のうち、山口さんは胸などに11カ所の刺し傷があり、警察当局は二つの事件が同一犯による連続テロ事件の可能性が高いとみて捜査している。
今回の連続襲撃事件、厚生労働省の職員を恐怖に陥れたという点においては間違いなくテロ事件なのですが、狙われたのが年金を担当したという共通項があるとはいえ、共に10年以上前の厚生省の事務次官だったという点が腑に落ちないことも事実です。不適切な発言ですが、かなり努力しないと分からない過去の事務次官を襲撃するよりも、現役の関係者を狙った方がテロとしては効果的なはずですからね。
それを考えると今回の事件の犯人は、アルカイダなど思想実現第一の一般に知られたテロリストとは違い、狙った対象の意外さで世間が戸惑うのを見て満足感を抱く偏屈な面の方が強いのかもしれません。厚生省の職員を恐怖に陥れたことは間違いなりませんが、社会一般には「なんで元官僚を??」という意外感しか与えていませんからね。社会に恐怖を与えることが目標のテロが、意外感では話にならないはずです。
いずれにせよ、新たな事件が起ることなく犯人の早期逮捕が望まれることだけは確かでしょう。これ以上、事態が悪化すると社会に与える不安も無視できなくなりますからね。警察関係者の奮闘を期待したいですね。
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