勝負事は、最後の一押しが一番難しいのは、昨日の野球の日韓戦でイヤと言うほどわからせられたと思います。ここ2ヶ月の選挙運動が功を奏して、対立候補のオバマ氏と互角の勝負に持ち込むことに成功した感のあるマケイン氏ですが、あと一押しのところで「痛恨の失投」をしてしまったみたいです。
持ち家は何軒? マケイン氏返答濁す 米大統領選 (1/2ページ) - MSN産経ニュース から2008年8月23日8時58分に引用共和党の大統領候補に確定したマケイン上院議員が米紙のインタビューに対し、持ち家を何軒所有しているのか答えられなかったことが21日分かった。低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題で経済が最重要争点となる中で、民主党候補となるオバマ上院議員はライバルを庶民の痛みが分からないお金持ちとして攻撃を強めている。
本当の金持ちの証は、自家用車の数がわからないことだと思っていたのですが、どうやらその程度では、序の口程度だったみたいです。貧困の限界もなかなか見えないものですが、金持ちの限界は、想像をはるかに超えているみたいですね。自らの持ち家の数がわからなかったマケイン氏にしても、良くて3段目程度のはずですからね。
金持ちの話はここまでとして、残念ながら、今回の一撃がマケイン氏にとって深刻なダメージになる可能性が高そうです。今回の選挙の最大の争点のひとつは、サブプライムローン問題ですからね。元々、持っているものは仕方がないことも確かですが、サブプライムローンの深刻さで悩むアメリカ社会の現状を考えると、否定できないマイナスイメージを与えることは、ほぼ確実でしょう。事実、オバマ陣営も「マケイン氏は自分の家の数も分からない。私たちのように一軒の家しかない人間は、違う物の見方をする」
(※1)と攻撃対象にしていますからね。
まもなく北京オリンピックは終わりますが、アメリカの戦いは、これからが本番です。前回と違って今回の両候補者は、キャラクター的に特徴があるので、魅力のある選挙戦を期待したいです。いつ総選挙をやるかわかりませんが、日本の両トップのイマイチさが残念でなりません。
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・asahi.com(朝日新聞社):「マケイン氏は持ち家の数知らない」オバマ氏が金満批判 (※1)
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アメリカ大統領選挙 マケイン オバマ
先月末の段階で事実上、決まった感もあった民主党予備選挙でしたが、予備選挙最終日に、オバマ氏が過半数を突破したことでようやく決着しました。マケイン氏で決着した共和党よりも2ヶ月遅れですが、これで民主党もようやく本選挙への戦いとなります。
CNN.co.jp:オバマ氏、民主党指名獲得へ クリントン氏は撤退せず (※1)から2008年6月4日20時44分に引用米大統領選は3日、サウスダコタ・モンタナ両州で民主党予備選を行った。CNNの独自集計によると、バラク・オバマ上院議員の獲得代議員数は指名獲得に必要な2118人を上回った。オバマ氏は歴史的激戦を制し、米国史上初の黒人大統領候補になることが確定。11月の本選では共和党の指名候補になるジョン・マケイン上院議員と対決し、現職上院議員同士で大統領の座を争う見込みだ。
6月3日の予備選挙が始まる前後の段階で、態度を表明していない「特別代議員」が一気にオバマ氏に流れたようです。対抗馬のクリントン氏は3日の時点では、「今夜は何も決定しない」と述べ、選挙戦撤退を宣言
(※1)していないものの、世論がオバマ氏勝利を確定させてしまった今の段階では、もはや「不測の事態」が起こらない限り、勝てる見込みはないでしょう。今更の感もありますが、4日22時現在の代議員獲得状況は次の通りです。
| クリントン | オバマ | 過半数との差 | |
| ABC | 1916 | 2154 | オバマ 36 |
| NBC | 1933 | 2156 | オバマ 38 |
| CBS | 1926 | 2155 | オバマ 37 |
| CNN | 1923 | 2156 | オバマ 38 |
| FOX | 1919 | 2154 | オバマ 36 |
| Wikipedia | 1923 | 2162 | オバマ 44 |
これから民主党が本選挙に向けての戦いを始めるためには、クリントン氏の「敗北宣言」が必要なわけですが、クリントン氏がこれまで見せてきた往生際の悪さを考えると、そうすんなりしてくれるとは思えないのが現状でしょう。とは言うものの、渋ったところで勝てるわけではありませんから、クリントン氏が「美しい引き際」を考えていることもまた事実だと思います。
クリントン氏の「美しい引き際」の最有力に挙げられるのは、オバマ氏とクリントン氏で正副候補を組むことでしょう。ここでオバマ氏と共に壇上に上がれば、「敗北宣言」を「新たな戦い」に挿げ替えることができるので、クリントン氏のプライドを満足させられますからね。長期戦が及ぼした民主党の分裂した状況を考えると、オバマ氏にとってクリントン氏が抱える支持層を取り込むことは、本選挙を戦う上での絶対必要事項のはずですからね。事実、CNNの報道(※1)によると、ビル・クリントン前大統領が数週間前からこのプランを推し進めているとのことです。
予備選挙だけでも充分お腹一杯の感があるのに、まだ本番が控えていることを考えると、アメリカの大統領選挙はホント長い戦いですね。
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・アメリカの選択:大統領選予備選 クリントン氏、「副大統領」にも関心 - 毎日jp(毎日新聞)
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悪い流れの時ほど、起死回生の一発を求めるのが人の性ですが、現実に得られるのはその反対がほとんどというのが世の定めといえるでしょう。それは、敗戦濃厚でも未だやる気満々のクリントン氏にも言えることでしょう。
asahi.com:代議員、完全「復活」ならず 米大統領選・民主 - 国際 から2008年6月1日21時38分に引用米大統領選の民主党候補者指名レースで、同党の党規委員会は5月31日、予備選を前倒ししたことへの制裁で資格を失ったミシガン、フロリダ両州の代議員の半数を「復活」させることを決めた。全面復活を求めたヒラリー・クリントン上院議員の主張は通らなかった。
すでに指名をほぼ手中に収めているオバマ上院議員にとっては、6月3日の予備選最終日を前に、クリントン氏が逆転のきっかけをつかむ不安が取り除かれた形となった。
勝負が懸かれば、「満足度」は結果次第と言うことは必然です。勝利秒読み段階直前のオバマ氏にとっては充分満足できる裁定ですが、クリントン氏にとっては全然満足できないと思います。両陣営の反応が分かれましたが、勝負に関係ない第三者的な目で見れば、「まあ妥当」と言える裁定でしょう。
クリントン氏の希望はおそらく、「ミシガン、フロリダ両州の代議員の完全復活」と「オバマ氏が候補者名簿に登録していなかったミシガン州の『独り占め』に近い配分」だと予想されますが、前者は理解できるものの、後者は幼稚園児の我儘もいいところでしょう。オバマ氏が名簿に候補者登録をしなかったのは、民主党の内規を破った処分に従ってのものなので、こんな無茶が通れば、これこそ「正直者がバカを見る」ですからね。
クリントン氏の最後の希望と言われた今回の裁定がはかなく散ってしまったことで、オバマ氏の勝利は、間違いなく秒読み段階に突入したといえるでしょう。それにしても、長い長い戦いでした。
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・クリントン氏、起死回生ならず フロリダ、ミシガンの代議員復活は「5割」 (1/2ページ) - MSN産経ニュース
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人間、窮地に落ちると注意が回らなくなるのは避けられないことと思います。世界一の超大国のトップの候補者を決める戦いとなるとなおそうでしょう。事実上、投了寸前の状態のクリントン氏が心の片隅にあった「口にしてはならない期待」をポロっと口走ってしまったみたいです。
「オバマ氏暗殺」を期待? ヒラリー氏大失言 - MSN産経ニュース (※1)から2008年5月24日14時25分に引用米民主党の大統領候補指名を争うヒラリー・クリントン上院議員は23日、劣勢の選挙戦を継続する理由として、同党の候補指名を目指したロバート・ケネディ元司法長官が1968年6月に暗殺された事件を挙げた。ライバルのオバマ上院議員が“不測の事態”に見舞われることを期待したともとれる極めて不穏当な発言で、同氏は「遺憾だった」と陳謝した。
クリントン氏としては、私の夫は92年、6月半ばのカリフォルニア州予備選で勝つまで活動をやめなかったでしょ。
(※1)までで止めておきたかったのでしょうが、「禁句」を止めることはできなかったみたいです。窮地に陥ると藁をもつかみたい気持ちは理解できますが、これはわずかなチャンスを自ら閉ざしてしまったといっても言い過ぎではないでしょう。過去の同時期に暗殺されたロバート・ケネディ氏を引き合いに出したとなると、「オバマ氏が暗殺されるかもしれないから、戦いを諦めないのだ。」と暗に言ってるようなものですからね。
言ってしまったことは仕方ないので、クリントン氏としてはオバマ氏のように「失言をリカバーする能力」を証明する機会に摩り替える方向に持って行きたいのでしょうが、世間から投了待ちとみなされている現状では、今回の発言は世間に「唯一の望みはライバルの不幸のみ」という致命的な印象を与えたといえるので、ここからのリカバーはオバマ氏が「失言返し」をしたとしても事実上不可能でしょう。
ここまで来ると予備選挙が最後まで行われることは間違いありませんが、窮地に陥ったクリントン氏が自滅している現状を考えると、オバマ氏の勝利が着々と近づいていることは間違いないみたいです。
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・R・ケネディ暗殺も6月だった…撤退拒否のクリントン氏「失言」 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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いつもはこの時期になると「開店休業」のような状態になっているアメリカ大統領予備選挙ですが、今回は概に決している共和党は別として、民主党の方はゴール間近の状態でも、未だ決着は着いていません。
オバマ氏、一般代議員の過半数到達…「勝利宣言」は控える : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) から2008年5月21日22時20分に引用米大統領選の民主党候補指名に向けたオレゴン、ケンタッキー両州予備選が20日行われ、オレゴン州ではバラク・オバマ上院議員(46)、ケンタッキー州ではヒラリー・クリントン上院議員(60)がそれぞれ大勝した。
指名争いで優位に立つオバマ氏は、予備選・党員集会で積み上げた一般代議員数が過半数に到達、アイオワ州で同日夜(日本時間21日午前)演説し、「指名に手の届くところまできた」と、指名獲得はほぼ固まったとの見方を表明した。
クリントン氏に降りる気配が漂っていないので、勝負が最後までもつれ込むことは確実ですが、勝負の方は徐々に着きつつあることは間違いないみたいです。オバマ氏としてはここで事実上の「勝利宣言」をすることで、未だ態度を表明していない「スーパー代議員」に対して自分に付くようアピールすることが狙いでしょう。しかしながら、今回の事実上の「勝利宣言」はスーパー代議員の支持なしでは過半数に至らないオバマ氏の辛さの現われとも取れると思います。5月20日の予備選挙終了時のオバマ、クリントン両氏の代議員獲得状況は以下の通りです。
| クリントン | オバマ | 過半数獲得まで | |
| ABC | 1766 | 1956 | オバマ 69 |
| NBC | 1783 | 1954 | オバマ 71 |
| CBS | 1770 | 1953 | オバマ 72 |
| CNN | 1770 | 1953 | オバマ 72 |
| FOX | 1775 | 1956 | オバマ 69 |
| Wikipedia | 1753 | 1931 | オバマ 94 |
残る一般代議員数は3州で111人なので、オバマ氏が残りの一般代議員だけでの過半数獲得は事実上なくなりましたが、多くても50人前後のスーパー代議員の獲得で済むオバマ氏と、200人近くのスーパー代議員が必要なクリントン氏を比較すると、オバマ氏の勝利はほぼ決まったといって良いでしょう。それは未だ「無効扱い」のミシガン、フロリダ両州の代議員を加えても全く変化はないと思います。
勝ち目がほぼ消えた現状にもかかわらず、未だ闘志満々のクリントン氏ですが、降りたくても降りれないのが現状でしょう。この段階まで来ると、最後まで戦ってしっかり負けた方が「名誉ある敗退」かもしれませんからね。クリントン氏の選挙運動継続が予備選挙の長期化が本戦への悪影響を及ぼすという危惧もわかりますが、ここまで来ると緊張感をメディアにアピールできるというメリットを生かすべきでしょう。
最後まで戦うと言っても残り2週間なので、オバマ氏の勝利は6月の前半には決まるでしょう。と言うことなので、次の関心は「副大統領候補がホントにヒラリーになるのか」でしょうね。アメリカ人は激しい非難合戦をしても「戦い終わればノーサイド」と平気なのかもしれませんが、日本人的にはあれだけ激しい非難合戦をした後で組めるのかというのが正直な心境ですからね。
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・米大統領選:オバマ氏、宿敵に配慮 「終結宣言」は見送り - 毎日jp(毎日新聞)
・空気読まないヒラリー氏 「徹底抗戦」の思惑は? - MSN産経ニュース
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